韓国野党「無条件の退陣」求める 与党の造反がカギ[2016/11/30 16:58]

 「名誉ある退陣」か「弾劾(だんがい)」という汚名を着せられるのか。崖っぷちの韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領に対し、野党3党は30日の協議でも強硬姿勢を貫きました。朴大統領退陣へ向けた動きはどうなっていくのでしょうか。

 (高橋政光記者報告)
 条件付きで辞意を表明した朴大統領に対し、野党側は「無条件での即刻退陣」を求めています。野党3党は30日に会合を開き、大統領の任期短縮について与党との協議に応じず、来月2日に弾劾の採決を目指す方針で一致しました。来月1日までに発議が必要となるため、与党・セヌリ党に対しても「良心のある議員の賛同を求める」と呼び掛けました。野党としては、弾劾訴追しか残されていないという状況です。そこで鍵を握るセヌリ党の「非主流派」も動きが慌ただしくなってきました。30日午前に対応を協議し、弾劾に賛成する立場を表明しました。国会議員3分の2以上を確保するためにセヌリ党から28人以上が造反するかが焦点です。弾劾の採決は国会会期中に一度しかできません。この機会を逃すと、朴大統領にさらに時間を与えてしまうことになり、与野党ともにぎりぎりの駆け引きを続けています。

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