中国の言論統制圧力にケンブリッジ大“屈する”[2017/08/21 11:56]

 イギリスのケンブリッジ大学は中国当局からの要請を受け、大学のウェブサイトにある天安門事件や文化大革命などに関する論文への中国からのアクセスを遮断したと発表しました。

 ケンブリッジ大学の出版局は声明で、中国当局からの要請を受け、大学が発行する中国研究誌「チャイナ・クオータリー」のウェブサイトに掲載された天安門事件などに関する300を超える論文への中国からのアクセスを遮断したと発表しました。敏感な内容の論文が国内で読まれるのを警戒する中国当局の言論統制が海外にまで及んだ格好です。ケンブリッジ大学側は、中国国内から研究者や教育者が今後も他の出版物に接続し続けられるための措置だと説明しています。ただ、チャイナ・クオータリーの編集長は声明で、ケンブリッジ大学が中国当局の要求に従った行為に「深い懸念と失望」を表明しました。

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