秘密保護法案の修正協議が佳境…今国会成立の公算大[2013/11/15 11:50]

 秘密保護法案の修正協議が佳境を迎えています。みんなの党の渡辺代表は安倍総理大臣に、特定秘密の範囲が広がらないよう「その他の重要情報」の削除や機密情報を内閣が一元管理することなどを盛り込んだ修正案を提示しました。この修正案に安倍総理は前向きな姿勢を示し、今の国会での成立の公算が大きくなってきました。

 (政治部・安西陽太記者報告)
 みんなの党との修正協議はこの後、国会の一室で行われ、修正案を正式に提示します。さらに15日夕方にも協議を再開し、スピード決着を図る考えです。これに先立って、14日の会談では「その他の重要な情報」について、安倍総理は「文言調整だ」と述べ、修正に応じる方向です。さらに、機密情報の内閣一元管理についても、大きな反対はなく、盛り込む考えを示しました。しかし、担当の森大臣の答弁の不安定さに懸念の声が出ています。例えば第三者機関の設置について、森大臣は当初、前向きでしたが、その後、「今後の課題」と後退させたほか、報道機関への家宅捜索についても、「しない」と明言していましたが、「言及は避ける」とほぼ撤回しました。政府・与党としては、秘密保護法案の強行採決を避けるために、みんなの党に加えて日本維新の会との修正協議を進めて成立させたい考えです。

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