自民党 伝統の“AA研”が再開 影響力発揮なるか[2014/04/10 11:50]

 自民党の伝統ある議連、通称「AA研」が再開しました。半世紀前に結成された「アジア・アフリカ問題研究会」は近隣外交を重視するハト派の拠点で、歴代会長には後藤田正晴元官房長官や河野洋平元衆議院議長らが名を連ねてきました。小泉政権時代の靖国参拝で日中関係が冷え込んだ時などに存在感を見せましたが、安倍政権では影響力を発揮できるのでしょうか。

 (政治部・長谷川由宇記者報告)
 10日午前から始まった参議院の委員会では、自民党議員からタカ派色の強い質問が相次いでいます。
 自民党・宇都隆史参院議員:「この10年間、20年間、30年間で、今の北朝鮮のような差し迫った脅威に中国がならないとは誰も断言出来ない」
 靖国参拝や集団的自衛権など中国・韓国を刺激する政策が目白押しのなか、党内のハト派がよりどころにしようとしているのが、ここ数年、活動を休止していたAA研です。再開したAA研には、野田税調会長ら党重鎮が出席して、議員外交などの活動方針を確認しました。来月には北京を訪問するほか、その後は韓国への訪問も検討していて、冷え込んだ関係の修復を図りたい考えです。ただ、かつて100人を超えていた伝統あるAA研も今や20人程度で、党内外で存在感を発揮するためには、若手議員の取り込みがカギとなります。

こちらも読まれています