安倍総理「中国の脅威」強調 “安保法案”必要訴え[2015/07/28 11:49]

 安全保障関連法案を巡る参議院での本格的な論戦が始まりました。安倍総理大臣は、日本を巡る安全保障の環境は大きく変わったと法案の必要性を強調しました。

 (政治部・白川昌見記者報告)
 安倍総理は「特定国を念頭にしたものではない」と配慮をみせてきた中国の海洋活動について、踏み込んで懸念を示しました。
 安倍総理大臣:「南シナ海において、中国は大規模な埋め立てを行っているわけです。また、東シナ海におけるガス田の問題につきましても、2008年の合意が守られていないという状況もあるわけです。同時に尖閣の領海に公船が侵入を何回も行っているという状況の中にある」
 安倍総理はこのように述べて、「中国のこうした行動こそが安全保障環境の変化だ」と訴えました。そのうえで、「日本だけで日本を守り切ることはできない。しっかりと同盟関係を強化する必要がある」として、安保法案の意義を強調しました。国民の理解が進まず、政権支持率も低下するなか、リスクを具体的に示す戦術に出ています。

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