普天間基地の移設問題を巡る政府と沖縄県による集中協議の1回目が12日午後に終わりました。どのような協議となったのでしょうか。
(政治部・水頭洋太記者報告)
会談は約1時間ほど行われました。冒頭、翁長知事は、沖縄本島の沖合で起こったヘリコプター墜落事故に触れ、菅官房長官を牽制(けんせい)しました。
菅官房長官:「忌憚(きたん)のない意見交換、協議をさせて頂き、お互いに理解が深めることができれば」
翁長沖縄県知事:「官房長官をお迎えしようと思いましたら、2時間ほど前に(米軍の)UH−60というヘリコプターが嘉手納沖合に墜落しまして、基地のそばに住んでいる人のことは大変なことがございますので」
菅長官は「政府とすれば県内移設が原点だ」と述べ、辺野古移設に理解を求めましたが、平行線をたどりました。会談終了後、菅長官は「出発点が違うから距離がある」と述べるなど、その歩み寄りはまだ見通せていません。
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