政治

2016年2月17日 11:50

軽減税率めぐり攻防 野党「それぞれ切り離すべき」

2016年2月17日 11:50

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 消費税の軽減税率を巡って与野党が攻防です。政府・与党は、軽減税率の導入と所得税や法人税の改正などをひとくくりにした法案、さらに赤字国債の発行を認める法案について、17日からまとめて委員会審議に入りたい考えです。しかし、民主党や維新の党は「一括ではなく、それぞれ切り離すべきだ」と主張し、審議入りを拒否しています。

 (政治部・大瀧翔子記者報告)
 午前9時からスタートするはずの委員会ですが、まだ始まっていません。民主党は、審議を急ごうとする政府・与党を厳しく批判しました。
 民主党・安住国対委員長代理:「言い方は悪いが、雑煮のごった煮みたいなことで特例公債法と軽減税率を一括して審議しろという態度の悪さは、安倍政権のおごりだと思います」
 民主党と維新の党は「軽減税率は重要な法案だ」と他の法案との一括審議に反対しています。問題だらけの軽減税率を徹底追及し、政府・与党を追い込みたい狙いもあります。こうしたなか、午後1時から与野党の国対委員長会談が開かれることになりました。与党としては「審議時間は十分、確保する」と一括審議に理解を求めます。2016年度予算審議にも影響することから、「強行だ」との批判を受けないよう慎重に進める方針です。
 一方で、野党の足並みにも乱れが出ています。共産党とおおさか維新の会は「審議に応じるべきだ」と出席の意向を示しています。これを見透かして与党は、午後からは審議を始め、再来週には予算案とともに衆議院を通過させたい考えです。

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