“ヘイトスピーチ”規制法案、参院法務委員会で可決[2016/05/13 00:05]

 特定の人種や民族に対して街頭での演説などで憎悪をあおる、いわゆる「ヘイトスピーチ」を根絶するための法案が参議院の法務委員会で全会一致で可決されました。今の国会で成立する見通しです。

 法案では、ヘイトスピーチについて「生命や身体に危害を加える旨を告知し、著しく侮辱するなど、外国出身者であることを理由に地域社会から排除することを扇動する不当な差別的言動だ」と定義しました。そのうえで、国や自治体に対して、ヘイトスピーチの解消に向けた対策や教育を進めるよう求めています。一方、憲法が保障する「表現の自由」を侵害する懸念から、罰則の規定は盛り込まれませんでした。ヘイトスピーチ法案は13日の参議院本会議で可決され、衆議院へ送られた後、今の国会で成立する見通しです。

こちらも読まれています