北方領土問題で動きか 「異常な事態」総理、指摘へ[2016/09/03 11:49]

 2日にプーチン大統領と首脳会談をした安倍総理大臣は、3日はロシア極東地域の経済発展などを議論するフォーラムに出席します。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 フォーラムはロシア・ウラジオストクにある会場で行われ、プーチン大統領のほか、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領も出席します。安倍総理は2人に続いてスピーチを行う予定です。3日のスピーチも2日の首脳会談と同様に、経済協力を誘い水にして北方領土問題の解決を目指す考えを前面に出したものになりそうです。日本国内には経済協力が先行して領土問題が置き去りにされるのではないかという懸念がありますが、安倍総理は極東開発やエネルギー分野などの協力は日本経済にとってもプラスになることを説明する見通しです。また、北方領土問題を巡っては、戦後70年が過ぎても日本とロシアが平和条約を締結していない「異常な事態」にあることを改めて指摘する方針です。安倍総理はお互いがリーダーシップを発揮して「異常な事態」を終わらせ、日ロ関係を前進させようとプーチン大統領に呼び掛けたい考えです。

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