「パリ協定」で参院が審議 発効までの批准は困難か[2016/10/19 11:53]

 地球温暖化対策の新たな国際的枠組み「パリ協定」の批准案が参議院で審議入りしました。しかし、パリ協定が発効する来月4日までの批准は難しい情勢です。

 パリ協定を巡ってはアメリカと中国の両国やEU(ヨーロッパ連合)各国が批准したことから、日本の批准を待たずに来月4日に発効することになりました。このため政府・与党は、来月7日からモロッコで開かれる気候変動の国際会議「COP22」までに国会の承認を目指す方針です。ただ、COP22にはルール作りに関わる締約国ではなく、オブザーバーとしての参加になります。政府・与党は「来月中旬以降に始まるルール作りの会議に間に合えば良い」としています。野党側は「TPP(環太平洋経済連携協定)よりパリ協定の審議を急ぐべきだ」と反発しています。

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