日中韓会談は… 朴大統領欠席でも「やむなし」[2016/11/29 17:22]

 疑惑に関する説明は先送りしました。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が、条件が整えば辞任する意向を示しました。朴大統領の辞任の意向を、日本政府はどのように受け止めているのでしょうか。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 日本政府が懸念しているのは、来月19日からで調整している日中韓首脳会談への影響です。
 岸田外務大臣:「日中韓サミットの枠組みの重要性に鑑みて、開催に向けて引き続き努力していきたい」
 朴大統領の来日が実現すれば、2013年の大統領就任後、初めてですが、一連の騒動が起きてからは来日は難しいとみられていました。ただ、外務省は韓国政府から「開催されれば行きます」というメッセージを受け取っていました。議長国である日本としては、中国との関係改善も重視しているため、朴大統領が出席できない状況での開催もやむを得ないと考えています。朴大統領のもとでは、慰安婦問題の解決に向けた合意や北朝鮮の核・ミサイルの脅威などに備える軍事情報保護協定の締結がありました。日本政府としては、大統領が辞任しても国と国の約束は変わらないと関係改善の流れを維持したい考えですが、韓国の内政問題ということで、行方を見守るしかない状況です。

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