「カジノ法案」審議入りへ 今国会中の成立も不透明[2016/11/30 11:52]

 終盤を迎えた臨時国会で、いわゆる「カジノ法案」が焦点となっています。一度、廃案になっているこの法案。30日午後から約2年半ぶりに審議入りします。

 (政治部・澤井尚子記者報告)
 カジノを合法化するIR(統合型リゾート)法案はこの後、ようやく審議入りしますが、与野党ともに推進派と慎重派が入り乱れていて見通しが立てにくい状態です。朝に自民党と公明党の幹事長らが会談し、自民党はこの国会での法案成立を要望しました。しかし、ギャンブル依存症などへの慎重論が多い公明党はあいまいな姿勢です。一方、民進党は審議入りを強行したとして反発し、30日の委員会の欠席を決めました。しかし、党内には約40名の推進派がいて審議に参加するよう執行部に求めるなど、一枚岩ではありません。安倍政権としては新たな成長戦略の目玉として何とかこの国会で法案を成立させたい考えですが、日程がタイトなため、さらなる国会延長を求める声も出ています。

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