総理・ドゥテルテ氏と安保連携強化 中国をけん制[2017/01/13 05:51]

 東南アジアを歴訪中の安倍総理大臣は、最初の訪問国であるフィリピンのドゥテルテ大統領と会談し、中国が海洋進出を進める南シナ海を念頭に、安全保障面での連携強化で一致しました。

 南シナ海への進出を強める中国に対し、安倍総理とドゥテルテ大統領は強い懸念を示し、中国を牽制(けんせい)しました。
 安倍総理大臣:「(南シナ海における)法の支配や紛争の平和的解決の重要性、軍事化しないことは昨年のASEAN(東南アジア諸国連合)関連会合でも確認されていることであり、本年もASEAN関連会合を念頭に、その重要性を確認した」
 安倍総理は、中国が海洋進出を進める南シナ海問題について連携強化を呼び掛けました。これに対し、ドゥテルテ大統領は「海洋国として、両国はいかなる脅威からも領海の安全保障を確保する関心事を抱えている」と応じました。また、安倍総理は「5年間で1兆円のビジネス機会をつくる」と述べ、経済支援を強化する考えを伝えました。安倍総理は13日、ドゥテルテ大統領の地元のダバオを外国首脳として初めて訪問し、より一層の信頼関係を築きたい考えです。

こちらも読まれています