「小保方氏への人権侵害」STAP細胞報道にBPOが判断[2017/02/10 18:09]

 STAP細胞に関するNHKの番組について小保方晴子さんが名誉毀損を申し立てていた問題で、BPO(放送倫理・番組向上機構)は、人権侵害があったとする判断を示しました。

 2014年に放送されたNHKスペシャルについて、BPOの放送人権委員会は、STAP細胞の正体はES細胞である可能性が高いものの、このES細胞が「何らかの不正行為で入手・混入された疑惑」を示す放送内容は「名誉毀損の人権侵害」だと判断しました。さらに、取材を拒否する小保方さんを執拗(しつよう)に追い掛けたことについて「放送倫理上の問題があった」と判断しました。NHKに対しては「小保方さんを不正の犯人として追及するような姿勢があったのではないか」と指摘しました。これに対し、NHKは決定を真摯に受け止めるとしたうえで、「番組は客観的な事実を積み上げ、表現にも配慮しながら制作したもので、人権を侵害したものではないと考えます」などとコメントしています。

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