委員長に解任決議案 “共謀罪”参院の審議取りやめ[2017/06/06 11:46]

 「テロ等準備罪」、いわゆる“共謀罪”法案を巡って、民進党が参議院法務委員会の秋野委員長に対する解任決議案を提出し、6日の審議は取りやめになりました。

 (政治部・水頭洋太記者報告)
 徹底審議を求めていた民進党ですが、わずか2回の審議で解任決議案の提出に踏み切りました。
 民進党・真山筆頭理事:「政府の説明が分からないと言っているところに、総理自らが水を差すように延々と不安を広げる議論をやっているのはおかしい」
 提出の理由として、さらに民進党は法務省刑事局長の政府参考人としての出席を多数決で決めたことなど、強権的な委員会運営も挙げています。ただ、民進党としては審議時間が積み上がることで、一方的に採決に踏み切られることを避けたかったというのが本音です。これに対して、与党は「約束を破られた」と怒り心頭で、来週予定していた安倍総理大臣が出席する予算委員会を見送る構えです。与党としても、何としても会期内に法案成立をさせることで、加計学園の疑惑の追及を最小限にしたい考えです。来週の会期末を前に議論が一向に深まらないまま与野党の日程闘争だけが激化しています。

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