公文書めぐる不祥事が続出 安倍政権の足元揺らぐ[2018/04/05 11:46]

 文書管理を巡る不祥事が後を絶ちません。今国会の冒頭では、裁量労働に関するデータが「不適切」だったとして加藤厚生労働大臣が謝罪しました。また、森友学園を巡る決裁文書を「改ざん」し、麻生財務大臣が謝罪。さらに今回、自衛隊・イラク派遣の日報を巡って新たに1年以上にわたる「隠蔽」が発覚し、安倍政権の足元が揺らいでいます。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 新たな政権追及の材料を得た野党は、現場からの報告が遅れた小野寺防衛大臣の責任に焦点を当てました。
 民進党・小西参院議員:「イラク日報の存在を大臣に報告していなかった時期に、大臣が文書管理、情報公開、情報保全、当然、国会や国民に対する説明責任も含まれるが、徹底すると指示を行っています。大臣、バカにされていると思いませんか」
 小野寺防衛大臣:「まず一報があって、このようなことがあったと私に知らせるべきことが当然だと思ってますので、この点に対しては私も大変遺憾だと思っています」
 小野寺大臣は、あくまで事実関係の究明をしていくことに力を入れる考えを示しました。一方で、再び渦中の人となった稲田元防衛大臣は、陸上自衛隊から日報の報告がされていなかったことに怒りをみせました。
 稲田元防衛大臣:「イラクの日報が見つかっていたということを昨日聞いたので、大変驚いていると同時に怒りを禁じ得ません」
 総理官邸には「隠す必要もないことをなぜ隠すのか」と困惑が広がっています。あくまでも陸上自衛隊内部の問題にとどめたい思惑も見え隠れしています。

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