安倍総理は全面否定 一方で政府・与党に危機感[2018/05/22 11:45]

 加計学園を巡る問題で愛媛県が21日に国会に提出した文書には、2015年2月に安倍総理大臣が加計孝太郎理事長と面会し、「新しい獣医大学の考えは良いね」と話したと書かれています。しかし、安倍総理は国会では「2017年1月20日に初めて獣医学部新設の計画を知った」と答弁していて、その整合性が問われています。

 (政治部・柊知一郎記者報告)
 22日朝、記者団との囲み取材に急きょ応じた安倍総理は、開口一番に加計理事長とは「会っていない」と文書の内容を否定しました。
 安倍総理大臣:「ご指摘の日に加計孝太郎理事長と会ったことはございません。念のためにきのう、官邸の記録を調べたところ、確認できませんでした」
 安倍総理はそのうえで、「獣医学部新設について加計氏から話をされたこともないし、私から話をしたこともない」と改めて主張し、文書にある「新しい獣医大学の考えは良いね」などの発言内容も否定しました。また、「面談は15分」と書かれていることについて、政府関係者は「無理やり15分をこじ開けて会うような関係ではない。その前にだって何回も会食している」と指摘しています。ただ、与党内では加計学園の問題について「有権者は飽きてはきているが、許したわけではない」と危機感をあらわにしています。このため、安倍総理が自ら数々の疑問について丁寧に答えなければ、持ち直した支持率がまた下がる局面になってしまう可能性もあります。

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