森友交渉記録に「嘘つき、帰れ」 生々しい発言内容[2018/05/23 17:14]

 床一面に並べられた大量の文書、これらすべては森友問題を巡る国会答弁などで今まで「存在していない」とされてきたものです。それが23日になって国会に提出されました。手前に並んでいるのは改ざん前の決裁文書約3000ページ、そして、奥には佐川前理財局長が「廃棄した」と説明していた957ページに及ぶ近畿財務局と森友学園などとの交渉記録があります。財務省が公表した文書からは、森友学園側との生々しい交渉の様子がうかがえます。

 まず、「副園長」と記載されていますが、これは籠池諄子被告のことです。諄子被告が近畿財務局の担当者にコースターを投げ付けて「嘘つき、お前なんか信用できない、帰れ、等の暴言を吐く」といった記述や、「あんただけじゃなく、孫の代までたたられるで」などの発言が数多く記録されています。交渉が難航するなか、2015年7月の記録には「小学校開設に関しては、安倍首相、安倍首相夫人、自民党幹部も認識している(何かあればいつでも相談できる。)」などと、諄子被告が述べたというふうに書かれています。さらに、その4カ月後の2015年11月付です。安倍総理夫人付の谷査恵子氏から財務省に問い合わせがあったという記録もありました。その中身が「安倍総理夫人の知り合いの方」、つまり、森友学園から「社会福祉法人同様、優遇を受けられないかと総理夫人に照会があり、当方からお問い合わせさせていただいた」と書かれていて、森友学園からの働き掛けを受けて谷氏から財務省に連絡があったことがうかがえます。

こちらも読まれています