気象庁「活動さらに活発」箱根山で火山性地震が急増[2015/05/05 11:46]

 一部の登山道が閉鎖された神奈川県箱根山では、5日になって火山性地震が急増しています。地震の規模も大きくなっていて、気象庁は「火山活動がさらに活発になっている」としています。

 (社会部・杉原啓太記者報告)
 大涌谷では4日、気象庁の職員らが現地調査を行いました。現地調査を行った現場ですが、5日は4日に比べると蒸気がかなり大量に出ているのが分かります。5日午前8時ごろには、ゴーという大きな音とともに10mほどの高さまで強く吹き上げている時もありました。地元の人に話を聞きますと、多くの人が「朝にかけて、複数回、体に感じる地震があった」と話しています。
 土産物店の人:「揺れた。午前7時ごろが一番大きかった。自分が分かったのは3回だけど」
 気象庁によりますと、観測された火山性地震は、この3日間は30回ほどでしたが、5日午前8時までにすでに85回と急増しています。午前6時台には、箱根山を震源とする震度1の地震が2度ありましたが、地震の規模はいずれもM2.0を超えています。これは、火山性地震が増えた先月以降、最も強い震度と規模です。現在、箱根山の噴火警戒レベルは1で平常のままですが、気象庁は、M2.0を超える地震が一日10回前後になれば、警戒レベルを引き上げて火口周辺への立ち入りを規制することにしています。地震の急増を受けて、気象庁は再び機動観測班を派遣しました。この後、緊急の現地調査を行う予定となっています。

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