沖縄本島初、国立公園指定へ　ヤンバルクイナ保護[2016/02/27 11:49]

　環境省は沖縄県の自然環境の保護を強化するため、沖縄本島の北部を国立公園に指定する方針を明らかにしました。本島での国立公園の指定は初めてです。

　沖縄本島の北部には国内最大級の亜熱帯樹林が広がり、絶滅の恐れが高いヤンバルクイナなど希少な動植物が生息しています。環境省は海域も合わせて約1万7300ヘクタールを国立公園に指定し、すべての動植物の持ち帰りを禁止する地区などを定める方針です。名称は「やんばる国立公園」で、27日から1カ月間、一般から意見を募集して正式に決定します。沖縄本島で国立公園が指定されるのは初めてで、国は奄美・琉球地域の世界自然遺産への登録にはずみを付けたい考えです。ただ、指定される区域はアメリカ軍の訓練場に近く、実際にどうやって自然保護を図るかが課題です。