東京高裁は「合憲」判断…著しい不公平状態にあらず[2016/10/18 20:00]

 7月の参議院選挙の「一票の格差」は憲法に違反するとして弁護士グループが選挙の無効を求めていた裁判で、東京高裁は18日に「合憲」と判断し、訴えを退ける判決を言い渡しました。

 「一票の格差」が最大3.08倍だった7月の参院選を巡っては、2つの弁護士グループが憲法に違反するとして、全国14の高裁と高裁支部に選挙の無効を求める訴えを起こしています。4件目の判決となった東京高裁は「違憲の問題が生じるほどの著しい不公平状態にあるとは評価できない」として、「合憲」と判断し、訴えを退けました。「合区」が初めて導入されたことなどで、「数十年間、維持されてきた5倍前後の格差が3.08に縮小されて改善された」と評価しました。これまでの判決では、広島高裁岡山支部と名古屋高裁金沢支部で「違憲状態」、高松高裁で「合憲」と判断が分かれています。

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