化血研の事業譲渡 アステラス製薬が交渉打ち切り[2016/10/19 23:43]

 熊本市の医薬品メーカー「化血研」からワクチンなどの製造部門を引き継ぐ方向で話し合いを進めていたアステラス製薬が交渉の打ち切りを決めたことが分かりました。

 化血研は国の承認と異なる方法で血液製剤などを不正に製造していたとして、1月に厚生労働省から業務停止命令を受けたほか、組織の抜本的な見直しを求められていました。このため化血研は、ワクチンや血液製剤の製造部門をアステラス製薬に譲渡する方向で話し合いを進めていました。しかし、アステラス製薬は「総合的に判断」して交渉を打ち切ることを決めたということです。化血研が事業を続けたい意向を示すなどして交渉が難航していたとみられます。塩崎厚生労働大臣は「合意に至らなかったのは化血研への不信感が高まっている表れ。引き続き事業譲渡に取り組むよう指導する」としています。

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