iPS細胞で特殊なメスのネズミから精子作製に成功[2017/05/13 10:56]

 宮崎大学などの研究チームが世界で初めて、雄と雌の染色体に違いのない特殊なネズミの雌から精子を作り出すことに成功しました。

 宮崎大学の本多新博士などの研究チームは、雌の「アマミトゲネズミ」から万能細胞であるiPS細胞を作り出し、アマミトゲネズミの細胞が混在するマウスを誕生させることに成功しました。研究では混在マウスを複数、作って雄のマウスからはアマミトゲネズミの精子が確認されました。通常、雌のiPS細胞からは卵子しかできませんが、今回、精子の作製に成功したのはアマミトゲネズミが雄と雌の染色体に違いがないことが影響しているということです。研究チームは今後、性別決定の仕組みの解明についても研究を進めたいとしています。

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