福島第一原発の凍土壁 汚染水への効果“限定的”[2018/03/02 05:56]

 福島第一原発の汚染水対策の切り札として導入された「凍土壁」について、東京電力は初めてその効果を発表しました。ただ、効果は限定的でした。

 凍土壁は、地下水が原子炉建屋内に流れ込むことで汚染水になるのを防ぐため建屋の周りの地盤を凍らせるもので、350億円の税金を投入して去年11月にほぼ完成しました。東電によりますと、凍結を開始する前に一日あたり490トンだった汚染水発生量は、完成した後には380トン減って110トンになったと明らかにしました。汚染水対策では、他にも建屋の周りに設置された井戸で地下水のくみ上げなどが行われていて、凍土壁単独の効果を試算したところ、一日あたり95トン程度にとどまったということです。

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