正しく知ろう 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染が拡大しています。不安な気持ちで毎日を過ごしていらっしゃる方も多いと思いますが、正しく知っておけば対策も立てやすいもの。
“いま知りたい”生活に密着した疑問について、専門家の方に教えてもらいました。
(『サンデーLIVE!!』より)

オンライン医療事典「MEDLEY」を監修している呼吸器専門医 園田 唯医師に教えてもらいました(3月30日)

Q.新型コロナウイルスのワクチンができれば、自粛は緩和されるのでしょうか?開発は進んでいるのでしょうか?
A.ワクチンができた場合には自粛が緩和される場合がありますが、その際の流行状況にもよります。開発は全世界で推し進められており、特に中国やアメリカでは効果・副反応をチェックするような段階になりつつあるようです。

Q.臭いを感じなくなるというのは最近分かったことでしょうか?考えられる理由とかありますか?
A.においが感じなくなる症状は海外では多数報告されていました。日本の患者さんにおいてもすでに見られていた可能性はありますが、最近になって報告が上がってきています。
鼻の奥にある嗅上皮という部位の障害が想定できますが、現段階ではっきりとはしていません。

Q.臭いという新しい症状も出た。体がいつも違う感じがしたら、仕事などは休んだ方がいいんでしょうか?
A.今は身体にいつもと違う感じを覚えたら休んだほうが賢明です。新型コロナウイルス感染症にかかった人は、体力が落ちることで重症化する場合があります。自分を守るためにも休むということが大事です。

Q.国民全員にPCR検査をしてほしい。
A.PCR検査には、キャパシティの問題だけでなく精度の問題があります。検査の特性として、疑わしい人を検査しないと検査結果が信頼度が高くなりません。まったく疑わしくない人を含めて全員に検査すると、検査のエラーが起こりやすくなるわけです。より疑わしい人に絞って検査をしている日本のやり方は間違っていないと考えられます。

Q.あんなにきれいで清潔な病院で感染が発生しているということは、密集・密閉・密接等関係ないのではないでしょうか?
A.そもそも病院には多くの微生物が存在しておりきれいな場所ではありません。見た目がきれいであっても、病院という建物はトップクラスで汚染リスクが高いのです。診察時には密接しますし、どうしても密閉空間になりやすかったりしますし、感染の伝播を完全には防げません。医療機関という感染の可能性が高いところに行くわけなので、不要な外来受診は現段階では控えたほうがいいです。

Q.僕は埼玉県に住んでいて、かかりつけ病院が都心の病院です。毎月病院には投薬でいかないといけません。都心封鎖をされた場合は困ります。薬をもらうだけではなく、主治医が体調をチェックすることもあります。どうしたらよいのでしょうか?
A.感染を広げない意味でも、現状はオンライン診療が認められています。
今までは対面受診をしなければいけなかった場面でも、病院に行かなくても診察を受けられるというように選択肢がひろがっています。万一封鎖された場面はもちろん医療機関で感染をもらわないようにする意味でも、そういったツールを使って診察できます。薬局でもそういった対応ができるようになります。まずは電話で相談してみてください。

Q.症状がないってどういうことですか?
A.ウイルスが体内に入っても感染症が起こらないことがあります。ただ微生物を持っているだけという状態もありえるのです。結核菌でも症状が出ない場合があることは有名ですし、コロナに限った話ではありません。

Q.味覚や嗅覚の障害はずっと残ってしまうのでしょうか?
A.一般的な話でいうと、味覚障害や嗅覚障害がずっと残るということは少ないです。

Q.現在の医療現場はどうなっているのか。あとどのくらい患者さんが増えると崩壊につながってしまうのか?
A.感染症指定医療機関において、新型コロナウイルス感染症に対応できる病床数が決まっています。その数が都道府県ごとに公表されていますが、患者数の増加傾向に対応するために東京都は病床数を拡張しています。しかしそれでも病院のキャパシティを超えてしまっているため、医療従事者が無理をしたりしながら対応しています。この状況は東京都だけでなく北海道から沖縄までの多くの都道府県で起こり始めています。特に入院治療が必要な人を救うために病床数を確保することはとても重要ですので、これ以上患者数を増やさないように緊急事態宣言が出されました。手洗いと咳エチケットはもちろんのこと、不要不急の外出を控えて人との接触を最小限にしてください。今はみんなで協力してコロナを蔓延させないために最大限努力をするフェーズです。

東京歯科大学 市川総合病院 寺嶋 毅教授に教えてもらいました (3月5日)

Q:症状の軽い人は自宅療養って言われてますが、それで感染拡大は防げるの?
A:心配な気持ちはわかりますが、症状の軽い方が病院に行き、待合室などで高齢の方や持病のある方に移してしまうのを防ぐためです。

Q:どういう症状だと重症なの?
A:目安は呼吸機能の低下です。普段は平気で行えること…例えば、軽く歩く程度でも「はぁはぁ」と息切れするような場合は受診してください。

Q:効果的な換気はどのくらいすればいいの?
A:1時間から2時間おきに5分程度行ってください。

Q:換気したくても、オフィスビルなど窓が開かない場合はどうしたらいいの?
A:オフィスのドア、部屋のドアを開けるなど、出来る限りの換気をしてください。
なるべく空気を回すことが重要です。

Q:しっかりマスクをして予防ができない小さな子供がいる幼稚園・保育園こそ休園にしないと危なくないですか?
A:今回は小さな子供が感染するケースは少ないです。それでも心配でしょうから、マメに手を洗わせたり、手に触れるものを拭いてあげるなどしてあげてください。

Q:公園や外で遊ばせてもいいの?
A:大丈夫です。外は空気が循環しており、ウイルスは拡散します。
でも、おしくらまんじゅうの様なギュッと集まる遊びは避けてください。
もちろん、手洗いやうがいはしっかり行ってください!

Q:遊具で遊ぶのは大丈夫なの?
A:複数の子供たちが共通で触るものはできるだけ避けてください。
かけっこやボール蹴りなど、遊び方を工夫してみてください。

Q:職場で感染者が出た場合、どこまでが濃厚接触者になるの?
A:握手できるような距離で10分以上会話をしたり、食事を共にしたりしたケースが該当します。
部屋やフロアが違う場合は濃厚接触者とはなりません。

Q:お客さんからのお金を受け取ったり、数えたりすることが多い仕事です。すぐに手洗いには行けませんが、大丈夫でしょうか?
A:金属は比較的ウイルスが飛沫に包まれて長く生存しやすいと言われています。その都度、手洗いに行くのは難しいでしょうから、お金を触った手で顔や鼻に触れないように気をつけてください。仕事が終わったら、きちんと手洗いしてください。

Q.どういう状況になればイベントなどを開催できるようになるのですか?
A.感染のピークを過ぎるまでは控えたほうが良いと思います。
現時点でピークがいつかは明確にわかりませんが、今後1~2週間でピークを過ぎることはないでしょう。

Q.休校になって学童や児童館に子どもを預けるのですが、感染リスクはありますか?
A.あると思います。手洗いなどの基本的な感染対策に加えオモチャや本など子どもが触れるものに対して消毒をマメに行った方が良いです。

Q.タオルはどれくらいの頻度で取り替えた方がいいですか?
A.手洗い後に使うタオルに関して、理想は家族それぞれで自分専用のものを使い、かつ1日ごとに洗濯したものに替えることです。
それができず複数人で1枚を使ったとしても、1日1回は洗濯したものに替えたほうが良いです。

Q.帰宅後、スマートフォンなどを消毒するべきですか?
A.可能であればしてください。

Q.マスクは正しくつけないと感染リスクを高める可能性があるというのは本当ですか?
A.正しくつけないと十分に感染対策の効果は発揮しません。鼻と口はちゃんと覆うことと、隙間をつくらないようにつけてください。

Q.症状が軽い場合、自宅療養で大丈夫ですか?
A.あくまで軽い症状の場合ですが、自宅療養で大丈夫です。

Q.部屋の中で加湿器を使用するのは効果的ですか?
湿度はどれくらいに設定すべきですか?
A.効果的です。ウイルスは乾燥しているほど生き延びることができます。
湿度は大体50%くらいに設定してください。

Q.会社で「37.5℃以上あれば出勤するな」と言われていますが、効果はありますか?
A.あります。ただ「37.5℃以上」はあくまで目安ですので平熱よりも高くなっている場合は警戒してください。

Q.会社で会議を少人数で行うようなりましたが、効果はありますか?
A.はい。少人数だと、隣の人と間隔を空けられるので感染しにくいのと感染したとしてもその人数を減らすことができます。

Q.東京五輪は開催するべきですか?延期するべきですか?
A.私の立場から開催するべきかどうかを述べるのは難しいですが5月までに新型肺炎の問題は終息しないと思います。

Q.新型コロナウイルスは完治する病気なのですか?
A.重症化する人もいますが、慢性化することはなく、完治する病気です。

Q.「葉酸」が新型コロナウイルスにいいと聞いたが、本当に効果はありますか?
A.効果がないとは言いきれませんが、現時点で科学的根拠はありません。

Q.「アオサ」は新型コロナウイルスに効果的ですか?
A.効果がないとは言いきれませんが、現時点で科学的根拠はありません。

Q.お湯を飲むと新型コロナウイルスが死ぬという噂は本当ですか?
A.これは間違いです!50℃以上のお湯を飲めば、喉の表面にいるウイルスを死滅させられる可能性はありますが、ウイルスは気管などの細胞の中にもいるので、それらを死滅させることはできません。

Q.感染が疑われる場合、自宅から病院までの移動手段は何がいいですか?
(自家用車・交通機関・救急車など)
A.軽症の場合は自家用車で、重症化している場合は救急車を使ってください。
しかし、感染が疑われる場合は個人で判断せず、まず保健所に連絡して指示を仰いでください。

Q.肺炎球菌ワクチンを接種していれば感染リスクは低くなりますか?
A.肺炎球菌ワクチンの接種は、新型コロナウイルスの感染防止には直接関係ありません。
接種したからといって感染しにくくなることはありません。

Q.感染が疑われる場合、解熱剤を飲んではいけませんか?
A.熱があって水分や食事の摂取に支障をきたすようなら飲んでも構いません。
ただ、身体は発熱によってウイルスを殺そうとしています。
また、解熱剤で熱が下がると症状が良くなっているのか判断しづらくなるので注意が必要です。

Q.傷口から感染することはありますか?
A.基本的にはありません。

Q.母乳から感染することはありますか?
A.基本的にはありません。ただし、母親が感染していた場合、自分の乳房を手で触るなどしてウイルスが乳房自体に付いている場合があり、授乳の行為自体で赤ちゃんに感染する可能性があります。

関西福祉大学の勝田吉彰教授に教えてもらいました (3月5日)

Q:重症化する人としない人の差はどこにあるの?
A:免疫機能の働きによるものと思われますが、子どもは激しい症状が出にくいケースが多いです。逆に高齢者とか持病を持った人は注意しなければいけないと思われます。

Q:新型コロナウイルスはどのくらい危険なの?
A:医療機関が整っていない地域では、危険性がより高いと思われます。
またSARSの時よりも、軽症の患者から感染が広まるリスクもあります。

Q:接触感染から身を守るためにはどうすればいいの? 
つり革、ドアノブなどにできるだけ触れないようにしてください。
また、ご家庭や公共施設など、ドアノブや手すりは頻繁に消毒してください.
手洗いはとても重要です!指1本1本や手首まで丁寧に洗うようにしてください。

Q:外にいて手が洗えないときはどうすればいいですか?
A:コロナウイルスにはアルコールが有効です。アルコール除菌のウェットペーパーなどが有効です。

Q:飛沫感染から身を守るためにはどうすればいいですか?
A: マスクはある程度効果が見込まれます。ウイルス単体で飛んでくることは少ないので、通常売っているものでも効果はあります。

Q:マスクはどうやって外せばいいの?
A:マスクを外すときにマスクの表面部分は触らないでください。ウイルスが付着している可能性があります。耳のゴムをつかんで外すようにしてください。

Q:マスクがないときはどうすればいいの?
A:基本的には顔を触らないようにし、とにかくこまめに手洗いをする、などの基本的な対策を徹底してください。

Q:感染が疑われる症状ってどういうもの?
A:重症者については呼吸困難など呼吸器系疾患の症状が出ると考えられます。

Q:いつまで流行するの?いつ終わるの?
A:いろいろな試算がありますが、いったん感染が広がったあと、人々がウイルスに抗体を持つようになり、収束していくと思われます。

Q:高温であれば新型コロナウイルスを死滅させることができますか?
A:ゼロにするはできませんが、100℃で5分ぐらい煮ればほぼ死滅させられると思われます。

Q:妊婦は重症化しやすいのでしょうか?
A:はっきりしたデータはないです。常識的には、ほかのウイルスの場合などでも妊婦は免疫が低下しているので重症化しやすいと考えられます。最大限の注意をしていただいたほうがいいです。

Q.風邪やインフルエンザ対策でお茶などのカテキン効果がいいと聞きますが新型コロナウイルスにも、お茶は有効でしょうか?
A.カテキンの効果は不明だが、のどを湿らすことには効果があります。
証明されているわけではないが、私はいいと思います。

Q.手洗いとアルコール消毒のほかに何かできることはあるでしょうか?
A.アルコール以外にもノロウイルスに効果のある塩素も効果があると考えられます。

Q.新型コロナウイルスの生存時間はどれくらいなのですか?
A.おおむね36時間ぐらいまで可能性がありますが材質や条件により一定しません。飛沫が乾いたら大丈夫です。

Q.SARSの時もそうですが発生源が中国なのがとても不思議です。
A.人と動物の距離が近く、さらに食用の動物市場が存在する中国の事情が考えられます。

Q.新型コロナウイルスとインフルエンザの感染の初期症状は似ていますか?
A.似ています。また、併発する可能性もあるので、周囲でインフルエンザが流行っている場合、より注意が必要です。

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