来年度予算は96兆円台 社会保障費で30兆円を突破[2013/12/18 17:15]

 政府は、来年度予算案の一般会計の総額を過去最大の96兆円台前半とすることで調整に入りました。社会保障費が1兆円規模で膨らみ、公共事業や防衛費で増額予算となります。

 来年度の予算案は、今年度の92兆6000億円を大幅に上回ります。歳出では、年金や医療でかかる社会保障費が31兆円規模まで膨らむほか、公共事業費が6兆円程度と2年連続で増え、防衛費も5兆円に迫るなど、予算が増額される方向です。特別会計廃止などで一般会計に上乗せされる8000億円もあり、政策経費の総額は73兆円を超える規模になります。また、国の借金の元利払いに充てる国債費は約23兆円後半となる見込みです。歳入では、消費税率の引き上げ分や景気が回復傾向にあることから、50兆円前後の税収を想定しています。一方、新規国債の発行額は今年度の42兆9000億円から減額となる見通しです。現在、政府は予算編成で歳出の焦点となっている診療報酬や国から地方への財源の配分などを巡り、自民・公明の両党も交えて詰めの作業に入っていて、予算規模は今後変わってくる可能性があります。来年度の予算案はこの後、大臣折衝を経て、24日に閣議決定される予定です。

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