東証「大発会」一時400円超の値下がりで幕開け[2014/01/06 11:50]

 東京証券取引所は、今年最初の取引「大発会」です。去年は、1年間で株価が6000円近く値上がりしました。しかし、今年は干支(えと)別で見ると、最も株価が下がっている午(うま)年です。消費税の増税を控える今年の相場は、波乱含みのスタートとなりました。

 (経済部・国吉伸洋記者報告)
 アベノミクス2年目の株価は大きく値下がりし、1万6000円を割り込んでいます。マーケットを重視する安倍政権からは、麻生財務大臣が大発会に参加しました。
 麻生財務大臣:「アベノミクスの評価も、少なくとも日本より海外で頂いている感じがする。そういったものをさらに進めて」
 ご祝儀相場で値上がりしやすい大発会の株価ですが、年末に9日連続で値上がりした反動や円安が一服しているため、一時、400円以上値下がりしました。しかし、世界の景気回復を背景に円安傾向と株高は今年も続くとみられ、年末には1万8000円を超えるという見方が広がっています。ただ、消費税の増税で景気が一時的に冷え込むことは避けられず、今年の相場も安倍政権の政策運営に大きく左右されることは間違いありません。具体的には、法人税率の引き下げや規制緩和ができるかどうか、安倍政権の真価が問われる1年になりそうです。

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