富士フイルム エボラ関連の業績への影響見通せず[2014/10/30 18:24]

 富士フイルムホールディングスは、エボラ出血熱の治療薬として有力視されている「アビガン」について、業績への影響は不透明だとして今年度の通期の連結業績予想を据え置きました。

 富士フイルムは、抗インフルエンザウイルス治療薬のアビガンについて、2万人分の在庫を保有し、さらに来月中旬から増産を進める方針を明らかにしています。ただ、臨床試験が終わっていないことなどから、「業績への影響を読むのは非常に難しい」として今年度の売上高の予測を2兆4600億円に据え置くと発表しました。一方、同時に発表した今年4月から9月の連結決算については、インスタントカメラやプリンター、また医療機器分野などが好調だったことから、売上高は1%増の1兆1828億円となりました。本業のもうけを示す営業利益は25%増の715億円、税引き後の純利益は29%増の405億円となりました。

こちらも読まれています