原田泰氏 2%物価目標「達成に遅れ」容認[2015/03/26 21:32]

 日銀の政策委員会の審議委員に就任した元早稲田大学教授・原田泰氏が会見し、2年程度とする日銀の物価上昇目標について、達成時期の遅れを容認する考えを示しました。

 原田氏は、日銀が2015年度を中心とした時期に2%の物価目標を達成するという方針に対し、達成時期が遅れても「大きな問題ではない」と容認する考えを示しました。一方で、「物価が上がらず、人々のデフレマインドが強まるなら追加緩和は必要」と述べました。原田氏は、25日に任期満了で審議委員を退任した宮尾龍蔵氏の後任として、政府が26日に任命しました。任期は5年となります。原田氏は、経済企画庁(現内閣府)や大和総研のチーフエコノミストなどを経て、2012年4月から早稲田大学教授を務めていました。経済政策や金融論が専門で、積極的な金融緩和によって物価上昇を目指す「リフレ派」の論客として知られています。

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