中国提唱のAIIB 財務省審議会でも議論へ[2015/04/07 21:28]

 財務省は7日、関税と外国為替に関する審議会で中国が提唱しているAIIB(アジアインフラ投資銀行)について、日本とアメリカの立場を説明しました。

 このなかで、財務省はAIIBについて、2010年から10年間で8兆ドルにも上ると見込まれる道路や港湾建設など、アジアの投資需要に応える一助になると評価しました。その反面、融資案件を加盟国代表による理事会で個別審査するなどの公正さが保てるのか、返済能力を無視した貸し付けをして他の債権者に損害を与えないかといった懸念も強調しました。
 一方、アメリカは、既存の国際開発金融機関が培った原則を尊重するという条件でAIIBを認めるということです。審議会では次回以降、通貨政策の面からもAIIBについて議論する予定です。

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