実質GDP、年率2.4%増 消費増税のダメージやわらぐ[2015/05/20 11:46]

 国の経済力の目安となるGDP(国内総生産)の今年1月から3月の実質成長率の速報値は、年率換算でプラス2.4%になりました。国内でどれだけ新たなものやサービスが生み出されたかを示すGDPは、去年4月の消費増税後、2期連続のマイナスでしたが、今回は前の期に続いてプラスとなりました。

 (経済部・門秀一記者報告)
 市場予測は1.8%でしたが、これを上回り、消費増税によるダメージが和らいできていることが確認されました。GDPの実質成長率は、前の3カ月に比べてプラス0.6%、年率で2.4%のプラスでした。冷蔵庫やテレビなどの家電販売がよく、個人消費がプラスになったことに加え、住宅投資や企業の設備投資も増えたことが要因です。甘利経済再生担当大臣は「景気は緩やかに回復していくことが期待される」と話しました。
 甘利経済再生担当大臣:「デフレマインドが払拭されていく過程にある。企業経営者が攻めに転ずることができるかどうかだ」
 しかし、エコノミストからは慎重な見方も出ています。
 SMBC日興証券シニアエコノミスト・宮前耕也氏:「牽引役(けんいんやく)を変えながら、何とかプラスになってきている。今回、在庫頼みで成長しているので、先行きに関して注意していく必要がある」
 これからも回復を維持・継続できるのか、日本経済は正念場を迎えています。

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