日本政策投資銀社長に柳正憲氏 生え抜きトップは初[2015/06/26 19:57]

 日本政策投資銀行は、柳正憲副社長が社長に就任したと発表しました。前身の日本開発銀行の時代も含め、生え抜きがトップになるのは初めてです。

 政投銀は政府が全額出資の政策金融機関で、開銀と北海道東北開発公庫が合併し、1999年に設立されました。歴代トップは大蔵省(現・財務省)のOBがほとんどでしたが、橋本徹前社長(80)まで2代、民間からの登用が続いていました。今回の人事で若返りを図り、経営体制を一新します。また、政投銀は、今国会で成立した改正政投銀法で、金融危機が発生した際の中小企業の資金繰り支援が義務付けられています。柳新社長は「地域活性化のため、小規模な案件にも投資していきたい」と話し、安倍政権が掲げる「地方創生」の後押しに意欲を示しました。橋本前社長は相談役に退き、副社長には前財務次官の木下康司氏が就任します。

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