東電 売上減でも大幅増益 原油価格など急落で[2015/07/29 20:42]

 東京電力は、2015年4月から6月までの連結決算について、経常利益が前の年の同じ時期と比べて約4倍の2141億円になったと発表しました。

 東京電力の2015年度第1四半期の売上高は、前の年の同じ時期から1.1%マイナスの1兆5516億円となりました。一方で、燃料費は原油や液化天然ガスの価格急落で2231億円減って4018億円となり、東日本大震災以降で最も低い水準となりました。このため、経常利益が、前の年の同じ時期と比べて約4倍の2141億円と四半期決算の発表を開始して以来、第1四半期として過去最高となりました。電気料金は毎月見直されますが、燃料価格の影響は3〜5カ月程度遅れるため、今後は電気料金も引き下げられていくことになります。東京電力は、今回の大幅増益について「一過性のものだ」と説明しています。また、通期の業績見通しについては、柏崎刈羽原発の再稼働時期が見通せないことから引き続き公表を見送っています。

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