TPP交渉合意ならず 今月末がタイムリミットに[2015/08/02 01:06]

 ハワイ・マウイ島で開かれていたTPP(環太平洋経済連携協定)の閣僚会合は、当初目指していた合意を見送り、今月末に再び会合を開いて決着を目指すことになりました。

 甘利TPP担当大臣は、今月末に再び開催を目指すとしたうえで、それでまとまらなければ合意は厳しくなるという見通しを示しました。
 甘利TPP担当大臣:「(Q.次回、逃したら(合意は)難しくなるか?)次回、まとまらないと日程的に大変になってくると思う」
 関係者によりますと、今回の合意がまとまらなかった大きな要因として、酪農大国のニュージーランドが日本やカナダに対して乳製品の輸入量の拡大を強く求めるなど、各国と折り合いが付かなかったことが背景にあります。しかし、ニュージーランドのグローサー大臣は、会合後の記者会見で、「ニュージーランドが問題だという考えは受け入れがたい」と反論しています。来年になるとアメリカの大統領選挙が本格化するため、オバマ政権内でTPPを成立させるためには、今月末が合意のギリギリのタイミングです。ニュージーランドが譲歩するかは分からず、道筋はまだ見えていません。

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