TPP審議は中断…情報開示ないのに本では裏側書く?[2016/04/08 11:53]

 国会のTPP(環太平洋経済連携協定)の本格審議で、民進党は7日に続いて「情報開示」に焦点を定めて追及しましたが、政府がかわし続けたため、民進党は退席して審議は中断したままです。

 (経済部・賀谷真実記者報告)
 西川委員長が出版予定のTPP交渉の裏側を明かす本を巡って議論は紛糾し、民進党が退席。審議ストップのまま約2時間が経過しています。
 民進党・緒方林太郎衆院議員:「自分自身の本に関することだからといって、こんな不公平な議事運営ないですよ。おかしいじゃないですか」
 民進党は、国会には情報開示しないのに、西川委員長の本には政府側が守秘義務とした秘密交渉の裏側が書かれているのではないかと説明を求めました。しかし、西川委員長は「答える立場にない」、また、石原TPP担当大臣は「原稿を確認していないので答えようがない」という答弁を繰り返し、反発した民進党は退席しました。農業への影響など具体的な審議には入れないまま、入り口で議論は止まっています。午後も再開の見通しは立っていません。

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