日銀委員から「緩和必要」の意見出ず… 前回会合で[2016/05/12 18:20]

 日銀は、前回の金融政策決定会合で市場の期待が高まっていた追加緩和を見送りましたが、「追加緩和が必要」との意見は誰からも出ていなかったことが分かりました。

 日銀は、金融政策決定会合の6営業日後に会合で出た「主な意見」を匿名で発表しています。これによりますと、市場の期待とは対象的に、委員の多くが「マイナス金利政策の効果波及を見極めるべき」として、誰からも「追加緩和が必要」との意見は出ませんでした。また、マイナス金利と並行して進めている大量の国債買い入れについて「限界が一段と露呈しつつある」として、柔軟な運営を求める声も出されました。マイナス金利政策に関しては金融界からの反発もありますが、ある委員は「経済全体を活性化して、初めて銀行も安定した収益を得られることを忘れている」と反論しています。

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