東電社長「根拠ない」 経産省の廃炉費用試算[2016/11/01 00:05]

 福島第一原発の廃炉に年間数千億円の費用が掛かるとした経済産業省の試算について、東京電力の広瀬社長は、根拠のある数字ではないという認識を示しました。

 東京電力HD・広瀬社長:「(Q.廃炉に年間数千億円掛かると示されたが?)私どもの出した数字でなくて事務局(経産省)に確認頂ければ。それが確かなものであれば、合理的に見積もらないといけない。そうした数字ではない」
 福島第一原発の廃炉に掛かる費用について、先週、経産省は溶け落ちた燃料の取り出しだけで年間数千億円との試算を示しました。これに対し、広瀬社長は先月31日、実際に掛かる費用については、現時点で「分からない」としました。一方、増大する費用を捻出するための原子力事業の分社化や他社との提携については、「経産省の委員会の議論を待ちたい」と述べるにとどめました。

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