慣れ親しんだ温泉マーク 何でも“国際化”に異議[2016/12/06 11:52]

 現在、使われている温泉マークのデザインですが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、経済産業省は外国人に分かりやすくするため、国際規格に変更しようとしています。しかし、大分県などの温泉関係者は難色を示していて、6日に経産省のヒアリングで反対しました。

 群馬県磯部温泉旅館組合・桜井丘子組合長:「温泉マークが変更されるのは困る。外国の方に『これは何だ』と聞かれた時、それを説明するのがおもてなしではないか」
 別府市旅館ホテル組合連合会・西田陽一副会長:「温泉マークは日本の文化だ。五輪があるからといって、何でも世界標準にすれば良いというものではない」
 有名温泉地の組合長らは、記号の改定を議論する経産省の専門家会合で、温泉マークを変更しないよう訴えました。経産省はアンケート結果を公表し、日本人の62.9%が現在のマークの方が分かりやすいと答え、外国人の71.0%が国際規格の方が分かりやすいと答えたことを説明しました。国際規格のマークについて、温泉地からは「混浴に見える」「変更には大きな費用が掛かる」などの意見が出ています。経産省は6日の議論も踏まえて検討を続けますが、取りまとめの時期は決まっていません。

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