東証 年初から400円超の上昇 トランプ氏に期待も[2017/01/04 11:46]

 東京証券取引所は4日が取引始めです。日経平均株価はアベノミクスがスタートして以来、5年連続で前の年を上回りましたが、去年1年間の上昇幅は81円と過去4年に比べ、伸び率が大幅に鈍っています。初値はどうなったのでしょうか。

 (経済部・賀谷真実記者報告)
 アメリカの株高を背景に、東京市場も年初から大幅な値上がりとなっています。日経平均株価の今年の初値は去年末に比べて184円高い1万9298円でした。その後、上げ幅を広げ、午前の終値は415円高となりました。去年はイギリスのEU(ヨーロッパ連合)離脱決定、アメリカの大統領選挙と「想定外」続きでした。そんななか、アメリカのトランプ次期大統領への期待先行や日銀が日本株を買い支えたことで、株価はかろうじて5年連続での上昇となりました。今年については、まずは20日に就任するトランプ次期大統領がどんな政策を行うかで株価も大きく左右されそうです。このまま円安が続けば日本企業の業績は大幅に改善する見通しです。ただ、マーケットからは「成長戦略で見るべき成果が出ていない」としてアベノミクスの限界を指摘する声も出ています。5年目となるアベノミクスの改革が本当に進むかどうか、引き続き海外投資家をはじめ、マーケットは注目しています。

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