戦後最大の製造業倒産 タカタ社長「深くお詫び」[2017/06/26 11:46]

 26日午前に自動車部品大手のタカタが経営破綻しました。タカタは自動車メーカーにエアバッグを卸していて、世界で2割のシェアを誇っていました。しかし、エアバッグの異常破裂による事故で7000万個以上がリコール対象となり、経営が悪化。タカタの最終的な負債総額は1兆円を超える見込みで、製造業としては戦後最大です。

 (経済部・今直也記者報告)
 会見で高田重久社長は、冒頭で深々と頭を下げて謝罪しました。
 タカタ・高田重久社長:「すべての関係者の皆様、債権者の皆様にご迷惑をお掛けすることになり、タカタ株式会社を代表致しまして、心より深くおわび申し上げます」
 会見場には150人ほどの報道陣が詰め掛けていて、戦後最大といわれる企業倒産の注目度がうかがえます。現在は経営破綻に至った経緯などを説明していますが、社長自らの進退の具体的な時期についてはまだ語っていません。タカタはこれまで当事者間の交渉で進める私的整理で経営再建を目指してきましたが、自動車メーカーの要求が強く、外部の専門家委員会の提案を踏まえて透明性が高い法的整理を選ばざるを得ませんでした。今後、裁判所の管理下となり、中国企業傘下のアメリカ自動車部品会社「キー・セイフティー・システムズ」から支援を受け、経営再建を目指します。今後、信頼回復とともに商品の安定供給を目指しますが、500社を超える下請け企業への影響など懸念材料が多く残っています。

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