最難関デブリ取り出し 工法の決定“1年遅れ”に[2017/09/26 17:06]

 政府は東京電力・福島第一原発の廃炉に向け、最大の難関とされる溶け落ちた核燃料の取り出しについて、工法を決める時期を遅らせることを正式決定しました。

 世耕経済産業大臣:「一日も早い廃炉を期待されている地元の皆さんにとっては決して喜ばしいことではないが、やはり安全を重視しながら着実に進めることも重要ですし、デブリ取り出し時期は予定通りにできるという点で、ご理解頂きたい」
 政府の新たな工程表では、3号機内の溶け落ちた核燃料いわゆる「デブリ」の取り出し方法は格納容器に水を満たさず、側面から取り出すことを軸とするものの、正式な決定時期はこれまでの「2018年度前半」から「2019年度」に遅らせます。事前の調査や研究に時間をかけるためで、取り出し作業の開始時期も「2021年」から「2021年を目指す」に変更しました。ただ、政府と東電は廃炉まで「30年から40年」とする工程表の大枠は維持するとしています。

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