「あいさつが出る」クルマの未来が東京に勢ぞろい[2017/10/25 11:48]

 2年に一度、開かれる東京モーターショーが25日から報道陣に公開されています。世界の自動車市場は中国、アメリカ、EU(ヨーロッパ連合)が販売台数を伸ばすなか、日本は縮小傾向にあります。世界での地位の低下が懸念されるなか、EV(電気自動車)や自動運転など、日本の車社会の未来はどのようになるのでしょうか。

 (経済部・今直也記者報告)
 トヨタの発表会場では、各社ともにEVへのシフトを鮮明にするなか、トヨタの新しいコンセプトカーを取材しようと、海外も含めて多くの報道陣が詰め掛けています。トヨタのコンセプトカーでは人工知能でドライバーの眠気を表情、動作などから推定し、自動運転に切り替えるなどのサポートをします。また、車内での会話からドライバーの好みを理解し、興味のある話題で車と会話することもできます。
 開発を担当したトヨタ・岡部慎主査:「安全快適、Fun to Drive(運転の楽しさ)という価値を追求してきた。車が人を理解することで、最終的にはパートナーのような存在になることを目指している」
 このほか、ホンダは街中を走るのに適したコンパクトであいさつなどのメッセージが出る電気自動車を、日産は「和」をイメージした内装でくつろげるコンセプトカーを発表しました。各社の提案からは、これからの車は移動手段としてだけではなく、生活をともにするパートナーとして期待している、そんな意気込みが感じられました。

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