“データ改ざん”神戸製鋼 2017年度決算は増収増益[2018/04/27 17:17]

 神戸製鋼所は2017年度の決算を発表しました。一連のデータ改ざんによる損失を計上しましたが、鉄鋼やアルミなどの事業が堅調に推移したことで増収増益となりました。

 神戸製鋼の去年4月から今年3月の売上高は、前年比10%増の1兆8811億円となりました。アルミや銅製品などのデータ改ざん問題で顧客への補償費用など120億円の損失を計上しましたが、主力の鉄鋼やアルミ事業で自動車向けの受注が堅調に推移したことで利益を押し上げました。最終利益は631億円で、3年ぶりに黒字に転換しました。一方で、今期の業績予想については増収を見込んでいるものの、固定費の増加や景気の先行き不透明感から減益の予想としました。また、データ改ざん問題で東京地検特捜部と警視庁が捜査を進めていることについて、勝川専務は「今後も捜査に真摯に協力していきたい」と述べ、引き続き再発防止策を進める考えを示しました。

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