リーマン・ショックから10年 株価回復も実態は…[2018/09/15 11:51]

 リーマン・ショックから10年です。日経平均株価はショック前の2倍近くに回復しましたが、日本企業全体の売り上げは当時の水準まで戻っていません。

 2008年、リーマン・ショックの後に平均株価は急落し、一時、7000円を下回りました。その後、日本は東日本大震災、2度の政権交代などを経験し、株価は2万3000円を上回っています。しかし、専門家は「経済が本当の意味で回復したかは疑問だ」と指摘します。
 東京商工リサーチ・原田三寛情報部長:「リーマン・ショックを経て日本企業は利益が1.6倍、出せるようになったが、それが労働者に還元されていない。“幸福なき繁忙”が今あるのではないか」
 売り上げが戻らないのに利益が増えた背景は、工場を海外へ移したことや人件費カットなどのコスト削減です。利益を牽引(けんいん)したのは建設業で、この10年も相変わらず公共事業が経済を潤しました。今後は来年の消費税引き上げや貿易摩擦など、経済にとってはリスクが山積みとなっています。