“不正製品”防災施設でも…免震・制振データ改ざん[2018/10/17 11:47]

 免震・制振装置のデータ改ざん問題で、不正が発覚した装置が防災センターがある和歌山県庁などでも使われていました。東京都庁にも使われた可能性があり、不安が広がっています。

 油圧機器大手「KYB」は16日、子会社とともに製造した免震・制振装置の検査データを改ざんしていたと発表しました。改ざんが見つかった装置は疑いがあるものも含め、東京スカイツリーのほか、全国のマンションや病院、庁舎など986件で使われています。東京都庁でも不正の見つかった製品が使われていた可能性が発覚し、調査を始めました。和歌山では、防災センターが入る和歌山県庁南別館に免震用のオイルダンパー4基が設置されていて、改ざんの有無を確認しています。
 和歌山県総務部総務管理局管財課・井邉正人課長:「驚いているというのが率直な感想です。業者さんを信頼してやっておりますので、その信頼が裏切られたことについて驚いている」
 このほかにも、福島県庁などでも問題の装置が使われていて、安全性などの確認を進めています。国土交通省は「安全性には問題ないとみられる」としています。

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