“免震不正”装置交換に2年 建物名を一部公表へ[2018/10/18 11:45]

 油圧機器大手「KYB」による免震・制振装置のデータ改ざん問題で、基準に合わない装置の交換に2年近くかかる見通しであることが分かりました。

 KYBは国の基準や顧客の性能基準に合わない装置を交換することにしていますが、関係者によりますと、交換対象の装置が1万本以上に及ぶため生産能力が追い付かず、交換は再来年の9月まではかかる見通しだということです。また、KYBが出荷した免震オイルダンパーのうち7割以上が基準を満たしていない疑いがあり、なかには性能検査で基準値と4割以上のずれがある製品もあったということです。一方、国土交通省はこうした事態を受けて、免震装置のメーカー88社を対象に12月21日をめどに検査データの改ざんの有無を調べて報告書を提出するよう求めました。KYBは改ざんの疑いがある物件について、所有者らの了解が得られた建物の名前を19日午後に公表する方針です。

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