東証と証券会社が対立 システム障害の補填で[2018/10/21 06:21]

 東京証券取引所が9日のシステム障害を巡って証券会社と対立しています。

 (経済部・平元真太郎記者報告)
 きっかけは9日、東証で起きたシステムトラブルでした。東証と証券会社を結ぶ回線の1つが障害を起こし、一時、40社近くの証券会社が正常に取引できなくなりました。東証は「残る3つの回線で取引可能だった」と主張していますが、証券会社は「切り替えはそんな簡単なものではなく、リスクもあった」としています。証券会社は取引ができない間、投資家が損をした分は補填する方針で、いずれ東証に求めるとの声が出ています。一方、東証は「賠償はしない」として平行線です。大手証券の関係者からは「裁判になるのではないか」という見方も出ています。対立が長引けば市場の信頼が揺らぎかねません。

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