物価見通し下方修正 日銀、金融緩和策「現状維持」[2018/11/01 00:07]

 日銀は31日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の「現状維持」を決めました。一方で、物価見通しは下方修正しました。

 日銀は、目標としている物価上昇率2%の達成はまだ遠いとして現在進めている大規模な金融緩和策の「現状維持」を賛成多数で決めました。日銀は7月末の金融政策決定会合で、長期金利が0.2%程度に上昇しても、それを容認する形に政策を修正しましたが効果を慎重に見極めたい考えです。一方、最新の景気予測を示す「展望レポート」では今年度の物価上昇率の見通しを1.1%から0.9%に、来年度は1.4%に、20年度は1.5%にそれぞれ引き下げ、2%の目標達成が一段と難しくなった形です。また、黒田総裁は激化する米中貿易摩擦を注視する姿勢を示しました。
 日本銀行・黒田東彦総裁:「保護主義的な動き、米中貿易摩擦はエスカレートしているが、米中のみならず、世界貿易、世界経済に与える下方リスクがあるか着目していく」

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