大手薬品メーカー「武田薬品工業」がヨーロッパの医薬品大手企業を約7兆円で買収することについて、武田の創業家一族が3日に反対の意向を示しました。
武田薬品・元国際営業部長(創業家一族)、武田和久氏:「(シャイアーの買収は)財務的リスクが大きい。その割に効果は限定的だ。(元社長の武田国男氏も)同意見だ」
武田は5月に、アイルランドの製薬大手「シャイアー」を総額約7兆円で買収すると発表しました。日本企業では過去最高額の買収で、成長するアメリカ市場で事業拡大を目指す方針です。これに対して、武田の創業家側は「財務的に危険で、巨額な買収を急ぐ状況にない」として買収に反対を表明しました。武田は買収の賛否を問う臨時株主総会を5日に開く予定で、創業家側の反対が他の株主に与える影響が注目されます。
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