「リモートブレイン」で実現したスグレものロボット[2018/12/11 17:00]

 言語や位置情報の認識など複雑な処理を小型のロボットで実現するための「リモートブレイン」技術。この技術を使ったコミュニケーションロボットが実用化されました。

 11日に横浜ランドマークタワーで運用が始まったのが、コミュニケーションロボットのEMIEW3です。現在地を認識しながら窓の外の景色を案内してくれるほか、日本語、英語、中国語の3カ国語を操り、音声認識で会話もできるということです。身長90センチ、体重15キロと小型のロボットであるEMIEW3が状況に応じた対応を実行できる背景にはリモートブレインと呼ばれる技術があります。EMIEW3の内蔵するコンピューターの処理能力には限界があるため、まずは衝突回避など実際の運用の場面でリアルタイムで求められる機能を搭載します。その他の機能は外部のクラウドであるロボットIT基盤が担います。音声認識や言語処理などの知能処理もロボットIT基盤で行い、EMIEW3と連携することで小型化を実現。緊急時の遠隔操作も可能となったということです。EMIEW3は展望フロアからの景色を場所ごとに記憶していて、観光客から話し掛けられた場所と照合することでそこから見える景色を詳しく説明できるということです。EMIEW3は、外国人観光客への道案内が必要な商業施設や空港などで展開することが想定されています。

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